この地球上には様々な「生き物」がいる。
「地球」という広いステージで考えるならば、"人間(人類)"とて
その中の一種に過ぎない。
ところで…人間の「五大欲求」というのをご存知だろうか?
①食欲、②睡眠欲、③金銭欲(物欲)、④名誉(出世)欲、⑤性欲
人が生きて行く為に絶対欠かせないのは①食欲や②睡眠欲であり、
とりあえず③~⑤は無くても、"死"に至ることはない。
しかし、人間の欲求・欲望は尽きることがない。
生きて行くのに必要ではない反面、この③~⑤の欲求は人が生きる
為の"原動力"となっているのも事実。
とりわけ⑤の性欲は、人類を存続させる為に「必要不可欠」となっている。
ところが、現代の風潮では、「性交渉」に対し否定的な考えが多くなった。
その理由として、男性の"軟弱化"と女性の"自立化"が挙げられる。
また、経済面での問題も非常に影響しているのかもしれない。
私も家族を持ち、また今独り身となって感じたことがある。
男女共に個人の生き方がクローズアップされ、その選択肢が増えた。
少子高齢化は、企業の在り方や企業の考え方を変えてきている。
終身雇用や年功序列がもはや過去の遺物となった今、多くの企業で
働く日本人は、今後は個々人の「生き方」の選択を迫られることになる。
もはや企業で働くこと、イコール"安泰"にはならなくなってきている。
男性は、家族を養い、家庭を守るため身を粉にして働く。
女性も、家庭を守るため"家事や育児"に専念し、夫を支えていく。
そんな"昭和的"な古い考え方は、時代とともに変化してきている。
現代は、子どもを儲け養って行くには「共働き」が必須条件となり、
女性も外の世界へ出ざるをえない機会が増えた。それが女性を強く
自立させ、あるいはあらたな「生き方」を模索させる要因となった。
今の女性は、「結婚=人生の終着点」という発想から、自立して生きて
行くという"あらたな選択肢"を見出した。
結婚しない女性や、離婚する女性が劇的に増えた要因には、こうした
時代の流れや社会風潮といった「背景」がある。
だが、人間は所詮"生き物"であり、種を残そうとする生理現象に抗う
ことはできない。だから本能的に男は女を求めてしまうし、女は男を
求めてしまう…それは至極当然の自然現象ともいえる。
例えどんなに個々人の考え方や生き方が変わろうとも、元来人間が
生まれながらに持つ「生理現象」というものが変化するものではない。
それは男とか女とか性別はまったく関係ない。同じ人間なのだから…
「性交渉」は何も種の保存のためだけに営まれるものではない。
人間という動物に本能的に備わっている「生理現象」が「性交渉」という
行為を、男女問わず起こさせてしまうものなのだ。
だから、①食欲や②睡眠欲と同じように、この世の中から⑤性欲が
消えて無くなることはない、と断言できるだろう。
神や仏に使える身になれば、あらゆる"煩悩"から解き放たれ、こういう
「欲望」もなくなるのかもしれないが、全人類が神や仏に使える身になれ
るはずもない。
もし①食欲や②睡眠欲や⑤性欲が無くなる時がくるとすれば…
それはもはや「人類の滅亡」を意味することになるだろう。